2018/7/3

多部好み多部尽くし旅情11

 
7月2日(月)
昨日はロケ地訪問と言いつつ照り返す暑さに体力消耗も著しかった。だが、ここは泊まりで来ている身早朝時間を見逃す手はないだろう。早朝の時間を有効活用し朝食時間の7時迄見逃したロケ地スポットを再確認して回った。幸いにも宿泊地はJR鎌倉駅二の鳥居前の好立地だ。この特権を利用しない手はない。
平日早朝なので行き交う人も疎である。撮影にはもってこいである。この場面、多部ちゃん高校生2年生の頃の回想シーンだ。先ず何といっても撮影時27歳の多部ちゃん、高校生役が実にはまっている!全然違和感がない!まぁ、元々ベビーフェイスの多部ちゃん、高校生役も難なくやってのける!・・・代書屋の端くれとして遊びたくても遊べない・・・友達に遊びに誘われても断る始末・・・その回想シーンは特筆もの!二の鳥居前交差点付近です。
ここは若宮大路の段葛、こちらも先代への反抗心から多部ちゃんが不良の回想シーンで、当時流行っていたガングロの高校生役をやってのける多部ちゃん!いや~様になっていたというより全然違和感無いんだよな~
正に多部ちゃんでしか成し得ないシーンです。
こちらは江ノ電鎌倉駅です。8年ぶりに鎌倉に帰ってきた鳩子(多部ちゃん)劇中カートを引いて目覚ましの鳴るシーンで印象深いシーンです。
今日はちょこっとロケ地ではないスポットにも行ってみたいと思います。江ノ電に乗るなら何といっても江ノ島でしょ!劇中では七福神巡りに出てこなかったがここの弁財天を回りきってつまり8箇所回って七福神巡り終了満願となります。なので外せないスポットなんです。弁天橋から江ノ島にそびえ立っている展望塔を目指します。
無事に「江島神社」の弁財天にて御朱印頂きました。
どうだろう、この展望塔から望む絶景は・・・鎌倉一体を眼中に収めることができますね。そして次に向かったのが江ノ電に乗車して和田塚駅です。
和田塚駅を下車して暫く歩くと見えてきました。「あの時のあれうまくいったそうじゃないか・・・」(男爵)「うまくいったんですか?」(多部ちゃん)「ああ、失礼な手紙を出してすまなかった。自分の力で踏ん張ってみるという手紙が来た。」(男爵)「・・・よかった。」(多部ちゃん)「成功報酬と言っちゃあれだが、おいっ何が食いたい?何でも言ってみろ。奢ってやる。」(男爵)「・・・でしたらうなぎが食べたいです。」(多部ちゃん)「うなぎだな。分かった、ついてこい。」(男爵)「あ、はい。」(多部ちゃん)男爵からの代書依頼による成功報酬として訪れたのがここ「つるや」です。11時半開店ですがすぐにお客さんで一杯となってしまいます。
店内に入るなり、「おお、いつもの2人前・・・」(男爵)と言って外に出てしまいます。「中に入らないんですか?」(多部ちゃん)「うなぎだけというのもつまらんからな・・・その前に前菜でも食べに行こう・・・」(男爵)そして訪れたのが・・・
 
「つるや」道路挟んで斜め向かいのお店「La cosina de Gen(ラ・コシーナ・デ・ゲン)」です。「おいっ、腹一杯になるとメインのうなぎが食えなくなる・・・ハムだけ食べろ。」(男爵)「はい。」(多部ちゃん)「どうだ。」(男爵)「おいしいです。」(多部ちゃん)・・・と赤ワインとハムを嗜みます。「お、行くぞ。そろそろうなぎが焼ける。」(男爵)「もう!」(多部ちゃん)立ちながら多部ちゃん、残りのワインを飲み干します。劇中ではこんな感じですが、僕らはこんなことがないよう事前に予約を入れていました。鎌倉一旨いうなぎを食べるのもそうですが何を隠そう実際ロケで撮影された座席チャージに座るのが大の目的です。そして店に入ると店員さんが案内してくれました。
店員さんが通してくれたのがここです。そうそう・・・左手に男爵(奥田瑛二)と右手にポッポちゃん(多部ちゃん)が実際座った2階の座席です。いや~超嬉しかった~ここでの2人の会話やり取りが面白い・・・ビールとおつまみが出され、「これがビールに合うんだ。」(男爵)ビールを一気に飲み干すと多部ちゃんが男爵にビールを継ぎ足そうとします。「あ~」(男爵)「どうぞ」(多部ちゃん)「お、女中じゃあるまいしそんな真似せんでいい。」(男爵)「すいません。」(多部ちゃん)「ビールはな、自分で注いだ方がうまいんだ。そんなションベン臭いおぼこ娘に注がれた日にゃ、ビールまでションベン臭くなる。・・・あ~、・・・飲め」(男爵)「・・・はい。」(多部ちゃん)「・・・婆さんに似ないで良かったな。あっちは酒が一滴も飲めなかっただろ。」(男爵)「祖母のことご存知なんですね・・・」(多部ちゃん「長く生きてれば色々ある・・・おまえのオシメ変えたの俺なんだぞ・・・」(男爵)「ホントですか?」(多部ちゃん)「お前の婆さんとうちのかみさんが知り合いでうちのが息子を産んだばかりの頃父を分けてやっただけのことだ。」(男爵)「知りませんでした。ありがとうございます。」(多部ちゃん)「お前はよく泣く子でな・・・」(男爵)「・・・あの、私の母のことはご存知ですか?」(多部ちゃん)劇中では多部ちゃんと母のエピソードは殆どありませんでしたので気になるところです・・・そして・・・
待ちに待った「つるや」のうな重です。多部ちゃんが劇中でも「おいしそ~・・・いただきます・・・おいし~っ」と言ったようにホント美味しかった・・・ホント美味しいと無言になるなんて言いますが正にこのことなんですね・・・焼きあがったふわふわのうなぎに香ばしいたれがご飯に程よく絡む・・・山椒をまんべんなくかけて頂きます・・・絶品です。・・・併せてビールと肝吸いを付けて2人で7236円でした。
こちらが劇中男爵(奥田瑛二)が座っていた座席。私が座りました。奥に飾ってある掛け軸が目印です。ロケで飾られていた掛け軸とは違っています。おそらく時季によって掛け替えているのでしょう。そして・・・
こちらが多部ちゃんが座っていた座席。家内も無言で食べていましたね。ほんとごちそうさまでした。「つるや」さん、ロケで使用された座席のチャージ頂き本当に有難うございました。
そして、お腹も満たされたところで江ノ電で長谷駅に向かいました。先ずはかの有名な鎌倉大仏です。七福神巡りとは関係ないですが観光で是非共訪れておきたいところです。国際的にも有名なのか一際外国人観光客が多かったです。
そして「長谷寺」の大黒天に向かいました。七福神巡りで一番傾斜のキツイ階段が多かったように思います。劇中でも、「おい、鳩ポッポ、大丈夫か?」(男爵)「はい・・・最近運動不足で・・・」(多部ちゃん)「ポッポちゃん、もうすぐ!」(バーバラ婦人)
「がんばって!」(パンティ)「はい・・・ふ~っ」(多部ちゃん)多部ちゃん、一番若いんだから頑張って!
そして・・・見えてきました!「あ~いい眺めだな!絶景とまではいかんがな・・・」(男爵)「十分絶景です・・・」(パンティ)「あ~気持ちいいわぁ~」(バーバラ婦人)そして多部ちゃんあるものに目を止めます。
右手にある望遠鏡です。(ぽつんと置いてある望遠鏡なのに覗き込むと鎌倉の景色や道を行く人たちが間近に見えた・・・自分のいない場所でぶつかって寄り添って心を通わせながら日々を生きている)・・・ここで白川さんから依頼を受けている代書を書くヒントを見つけます・・・いいシーンでしたね。
大黒天の御朱印も頂いてきました。あと残すところ1箇所です。
そしてすぐ近くにある「御霊神社」の福禄寿です。御朱印を頂き、これにて七福神巡り終了です。そして最後に訪れておきたいのが・・・
材木座海岸です。劇中で一番印象に残っている場面、多部ちゃんがひとりぽつんと腰掛け座っているシーンです。久しく疎遠になっていた先代の死で鎌倉に戻ってきた鳩子(多部ちゃん)であったが当時は先代の愛情など微塵も感じていなかった。ところが鎌倉のひとたちの人情に触れ合うごとにだんだんと先代の愛情を感じ取ることに気づく・・・(どうしてわからなかったんだろう・・・先代の愛情を・・・こんなにも私を愛してくれていたのに・・・私はそんな先代を独りで死なせてしまったんだ・・・)悩んでいるシーンがこれでもかと思わせる多部ちゃんらしい素晴らしいショットでした。・・・でもこのショット撮るの大変でした。砂が靴の中に入ってくるし海風は凄いし真夏の日差しの照り返しは凄いし・・・
木製の橋が目印です。道路側から撮影するとこんな感じです。
 
これにて全てミッション終了です。帰りはここから若宮大路を只管上がって行きます。
ほんと暑い中充実した鎌倉旅情でした。
 
帰りはJR鎌倉駅から横須賀線グリーン車にて帰宅の途に・・・
鎌倉駅前東急ストアで車内で食べるため購入した横浜崎陽軒のシウマイ弁当です。車中横浜も感じながらの満足の旅情でした。多部ちゃん、ツバキ文具店、鎌倉ありがとう!
 
それにしても多部だしたら止まらないんだよな多部ちゃんの不思議な魅力が・・・(終)