2018/9/12

「出口なし」舞台

    
昨日はサルトルの「出口なし」舞台観賞に家内と新国立劇場迄行ってきました。出演者は意外にも少なくたったの4人。勿論多部ちゃん目当てでしたがその他に大竹しのぶ、段田安則等豪華な顔ぶれです。多部ちゃんの舞台観賞は去年10月の「オーランドー」に続いての2回目・・・今年は松尾スズキの「ニンゲンご破算」に続き2度目の舞台・・・本人自ら舞台が好きなようで、今月いっぱい東京大阪公演を終わらせた後11月には念願のミュージカル「TOP HAT」が控える。こちらのチケットも既に購入済で楽しみにしている。・・・サルトルと言えば学生の頃習った実存主義者哲学者のイメージしかなくこの彼の代表作を多部ちゃんを始め芸達者な3人がどう演じてくれたか楽しみでありました。イネス(大竹しのぶ)エステル(多部未華子)ガルサン(段田安則)の考えや性格も違う3人が閉鎖された空間の中どう向き合ってどう関わりを持っていけばいいのか?面白おかしく演じながらもその奥には人間とはどうあるべきなのか人間と人間(自己と他者の否定と矛盾)どんな関係であるべきなのかを考えさせる難解な舞台でした。実際多部ちゃんや大竹しのぶさんも難解で挑戦した舞台であったと仰っていましたが果たして実際の舞台観賞してみるとこれまた驚きの連続で3人の芸達者な仕草やセリフに難解ながらも引き込まれていきます。まるでマジックでしたよ!題材は難解ながらも3人の表情仕草声のトーンを駆使しながら我々観客を虜にしていきます。実際舞台の解説はできないんだけどもでも満足のいく舞台演劇であったと思っています。大竹さんや段田さんの個性を凌駕する向こう回しな多部ちゃんの個性というか演技力・・・チョット鼻につくぐらいのハイトーンボイスによく舌の回るセリフを極自然に違和感なくサラッと言い回せる名演・・・「すごい!」の一言です。・・・観賞ではオペラグラスは必須かも・・・「多部ちゃんの表情がリアル~可愛い~!」(結構興奮状態だったかも・・・)小劇場でもS席D列だったのでちょっと後ろ側なのですが十分これくらいならばそのまま観ても全体役者の表情は伺えます。ガルサンの言うセリフ、「地獄とは他人のことだ・・・」印象に残った一言であった・・・「いや~それにしても一度多部だしたら止まらないんだよな~多部ちゃんの不思議な魅力が・・・」