2019/6/28

防火対象物点検防災管理点検

 先月よりチェーン店の防火防災点検を下請けで実施する事になったのですが中々軋轢がございまして・・・納得のいく点検ができないように思います。防火防災は消防点検と違いより関係者の協力なしにはその目的が達成できない性格がございます。消防点検では鍵の都合と周知で大体実行できます。ところが防火防災点検はまず関係資料の閲覧から業務が始まります。関係資料とは「消防計画書(防火・防災)」「設置届」「消防点検結果報告書」「防火防災管理者選任解任届出書」「防火防災管理者免状」「実際の運用書類(日常チェック表・防火防災訓練実績書類・社員教育等々・・・)」つまり膨大な書類を閲覧することにより点検する対象物の防火防災行動マニュアル実態が把握しやすくなる訳です。そして防火防災管理者と面と向かい個々にヒアリングしていく訳です。「前回と比べ収容人員が大分増えましたね。10人以上ですので特定の場合防火管理者選任義務対象になります。」「ところで新人の社員さんに防火防災の新人教育されていますか?」「今は受動喫煙とかの問題があってね・・・専有部での喫煙ができなくなったんですよ・・・」「それで喫煙場所は屋外の〇×限定になりました。もし従業員さんが隠れて喫煙でもしようものならそれは大問題ですよ!特に防火防災管理者だけでなく全従業員さんの協力なしには防火防災の目的は達成できないんです・・・」そのようなヒアリングを交えながら防火防災運用を個々人が達成していく・・・これが大事なんです。・・・それがただ忙しいに託けて時間を取って頂けない・・・そういう対象物は大半は資料もない担当者もいないクレームだけが残る・・・という悪循環になってしまうんですね・・・日頃から防火防災に向き合ってここの建物は我々が守る!みたいな意気込みがあればもう私たちの出番はあってないようなものなのです。憚らずも誰かのせいにするのはよくありませんし後味も悪いです。点検をしててこのように感じたのでした・・・