2019/4/23

工事完了!!!№2

 弊社は業務の殆どが保守点検を占めています。工事案件は保守点検後不具合が生じたときに改修という形で工事を行います。今回の案件は既存防火対象物ではあれど新設設置でした。こういう案件はレアなんです。正直他の業者さんならあまりやりたがらないのが本音なのでしょうか・・・まぁまぁ弊社は依頼があれば危険な案件でなければ基本見積からの相談に応じ金額等が合えば業務を行います。
・・・それはさておき
上記は感知器回路用電線(AE線)です。ここまで頭出しするのもさることながらこの電線が天井裏に潜り込むことになります。S字フックにて天井吊りしています。当然ながら注意喚起の為「頭上注意願います。」との札が・・・
専有部には避難口迄を案内する通路誘導灯・・・しっかり設置しています!
上記誘導灯の送り元はというと「湯沸室」です。ここに分電盤が・・・ちゃんと定温式スポット型熱感知器(1種防水型)が設置されています。ここも限りなく狭いので小さめの点検口を取り付けました。それほど違和感ありませんよね・・・
結構大変悩んだのがこの倉庫・・・天井が傾斜しちゃってるんです。それがこの傾斜面に感知器を取り付けちゃ不味いんです・・・45°以上傾けちゃ不味いのでブラケット台座を利用尚且つ危害防止の為プロテクタを装着しました。これで感知器の保護が約束されそうですね。
じゃぁ受信機はどんな感じなのでしょうか?
ボックスの取付中ですね。向かって左が受信機で右が総合盤です。サイズ的には総合盤が大きいんですね。ここで施工上注意しなけばならないのが取り出し口です!右総合盤は取り出し口が1カ所ですが左の受信機では取り出し口が2か所となっています。何故でしょうか?
ズバリ電圧値が違うからです。右総合盤内電線は弱電ですが左受信機では強電と弱電があり電位差の違いによる障害が内器を取り付けた際電子回路にいたずらをし機能障害を引き起こすおそれが高いからです。電気設備技術基準でも明記しています。
第62条:(配線による他の配線等又は工作物への危険の防止)
 配線は、他の配線、弱電流電線等と接近し、又は交さする場合は、混触による感電又は火災のおそれがないように施設しなければならない。
・・・ちょっと頭が痛くなってきましたね・・・これくらいにします。(続)